SEにとってスキルアップはキャリアアップや転職、収入増のための必須条件です。そのための情報や書籍は無数にありますが、現場で本当に必要とされる実力を身につけるためには、やはり手を動かすしかありません。
人材市場でも資格などは評価されますが、資格を多く持つよりも、現場での実績が最も評価されることになります。プロの人事も、エンジニアにとって大事なのは資格ではなく実際にこなした案件の数や規模だと考えているためです。
スキルアップを目指すための勉強法で最も良いのは実務をしっかり研究しながら行うことでしょう。漫然と仕事をせずに、ビジネス全体を俯瞰しながら自分の担当するシステムや、関連するチームについて理解を深めていくことが大切です。
現場には勉強できることが山のようにあります。仕事で実績を積んでいけば、より重要度の高い仕事が任されるようになり、より良い経験ができるはずです。その中で求められるものに誠実に取り組んでいけば、自然とスキルアップは果たされていくでしょう。
そうやってスキルアップしたらフリーランスになることも可能です。フリーランスは魅力的な働き方であるため、スキルが向上したらエージェントなどを活用してフリーランスの案件を探してみるのも良いでしょう。
未経験者で現場で働くことがまだ難しいという場合は、最低限の知識を身に付けてから求人に応募することをおすすめします。ただ書籍学習や資格学習は体系的な知識を身につけるには向いていますが、現場では知識だけでなく技術も必要です。そのため手を動かして技術を習得するのがポイント。プログラミングスクールやSE専門のスクールに通ったり、勉強会やセミナーに参加したりすると良いでしょう。
資格学習も一般的な知識を試すようなものではなく、ネットワークやOSの分野の大手が提供するベンダー資格について学習すると、知識だけでなく実務の能力も身に付いて効果的です。転職などの際にも高く評価されるでしょう。
知識だけでは一流のエンジニアになることはできません。だからこそ、SEのスキルアップのための勉強法は、頭を動かし、手を動かす経験をすることが一番でしょう。